引っ越し業者を選ぶ方法はいくつかあります。不動産業者さんに紹介してもらう方法、賃貸業者さんから紹介してもらう方法、自分自身で引っ越し業者へ連絡、インターネットで引っ越し業者の一括見積もりサービスを選ぶ方法など。
我が家の場合は一括見積もりサービスを使用しましたが、引越し業者を選ぶときには必ず複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
引っ越し料金は荷物の量だけで決まるものではなく、引っ越し日程のタイミングやサービス内容などによって大きく変化します。ですから、面倒と思うかも知れませんができるだけ多くの業者から見積もりを取って見積り内容をしっかりと比較するようにしてください。
引っ越し業者の選び方
引っ越しは転勤が多い方を除けば、結婚やマイホームの購入といったように人生における大きなイベントの時ぐらいで、大半の方は2~3回程度の経験ではないでしょうか?
ですから、経験が少ない分、いざ引っ越しになると何をすればいいのか分からないや、どの引越し業者を選べばいいのか悩んだりするのは当然だと思います。
まず引越し業者を選ぶときに一番重要なことは、どんな形で見積もりを取るにしても、複数の業者から見積もりを取りましょう。
引っ越しは各業者ごとにサービスの内容は変わってきます。例えば、家具などの拭き取りサービスを無料で行ってくれたり、タンスの衣類はそのままで大丈夫という業者もあります。
新しい土地で快適な新生活を迎えるためにもしっかりと業者選びをしましょう。
引越し業者選びのポイント
・ 複数の業者への見積り依頼
・ 引っ越しプランについての提案力
・ サービス内容の確認
・ 大型家具や冷蔵庫などの梱包の有無
・ 建物の養生
・ 万が一のトラブルによる補償内容
複数の業者への見積り依頼
複数の業者から見積もりを取るといっても一体どれほど取れば良いのでしょうか?
通常の家電など値段検討をするときって3つ程の家電量販店で見たりしますよね。しかし、引越し業者の相見積もりは最低でも6社程度とるようにと言われています。
ちなみに我が家の場合は「アリさん・サカイ・アート・アーク・ヤマト・日通・ハート」の7社で見積もりを取りました。
では、なぜ複数の引越し業者から見積もりを取る必要があるのでしょうか?
引越し業者によって料金がまったく違う
我が家では先ほど話をした通り、7社見積もりを取りました。その中で引っ越し業者によって全く金額が違うことに本当にビックリしました。
一番安かった業者で6万円で高かった業者は13万6千円でした。引越し業者によって多少のプラン違いがあるといっても、見積もりが2倍以上も違うというのは思いもしなかったので複数の業者から見積もりを取って相場を知ったのは正解でした。
引越料金相場
距離 | 平均 | 最安値 | 最高値 |
15km以内 | 52,000 | 38,000 | 107,000 |
50km以内 | 55,000 | 40,900 | 111,000 |
100km以内 | 65,000 | 46,900 | 155,000 |
200km以内 | 86,000 | 52,900 | 196,500 |
300km以内 | 106,000 | 52,900 | 280,000 |
※ 家族ありの通常期の概算です。
引っ越しプランの提案力
引越し業者のプランは各社色々ありますが、パンフレットを見ているだけでは正直いって良く分からないと思います。
そこで、引越し業者の営業マンから説明を受けるのですが、業者にとって良いことばかり説明したり、即決をしてくれたらこの値段にしますという営業マンは論外です。
我が家であったNG営業マンは他社の悪口を平気で言ったり、その根拠資料を持って説明してくる人がいました。
しかも、お客とのトラブル事例ではなく、会社内部のことを一生懸命説明していました。
そんなことより、「引越し業者に頼む必要がある部分」や「お客自身がした方が得な部分」を説明してほしいと思いました。
他社の悪口を言う営業マンは論外ですが、業者側にとっての損得だけではなく、利用者であるお客の損得もしっかりと説明してくれる引越し業者は信頼できるのではないでしょうか。
サービス内容の確認
引越し業者によって無料でしてくれるサービスが他の業者であれば有料であったりする場合があります。例えば段ボールはすべて有料の業者もあれば、50個までは無料といった業者もあります。
自分に合ったサービスを提供してくれる引越し業者を選ぶようにしましょう。
また、有料のオプションサービスの不用品引き取りサービスは、引き取りしている業者と引き取りしてくれない業者がありますので、引っ越し日当日に慌てないためにもしっかりと確認することが重要です。
ちなみに我が家の不用品は・・・
我が家の不用品はリサイクルショップの出張見積りに来て頂いて査定してもらいました。詳しくは別記事にて書こう思いますが、廃棄費用がいると思っていたのに、1万5千円ぐらいで買い取ってもらえたので、リサイクルショップに査定に来てもらうのはオススメです。
リサイクルショップの話をしていただいたのは、我が家がお願いした引越し業者の営業さんからのアドバイスで、買取や引き取りができない物がありましたらご相談くださいと言ってくれました。
大型家具や冷蔵庫などの家電製品の梱包
タンスや冷蔵庫、洗濯機といった大型の家具や家電の梱包は一般的には引越し業者で梱包して頂けますが、引越し業者によって梱包方法は色々です。
パンフレットなどに記載していますので比較してみてください。また、分からないところがあれば営業さんに説明してもらいましょう。
あと、大型なもの以外でもシューズボックスやハンガーラックなど引越し業者がで梱包してくれるサービスもありますので、しっかりと確認しましょう。
建物の養生
建物の養生は家具や家電製品を傷つけないことはもちろんですが、引っ越し作業により建物自体を傷つけないためにも必要です。
賃貸マンションなど部屋はもちろん共用部分もしっかりと養生してもらわないと、引越しで傷つけた費用を管理会社より請求されることもあります。
また、新築を建てて新しいおうちで快適な新生活をスタートさせようと思っていたのに、引っ越し作業で傷をつけられて気分が台無しってこともあります。
そんな、大事な建物の養生ですが、実は引越し業者によっては対応してないところもありますので注意が必要です。
僕自身も驚きましたが、建物の養生って当然するものだと思っていました。
しかし、中小の業者さんの中には建物養生に対応していないや別料金が発生するというのは結構あるようです。
ですから、後々のトラブルを防ぐためにも必ず引越し業者に建物の養生についてしっかりと確認するようにしましょう。
サカイ引越センターの養生
サカイ引越センターは賃貸共用部分や引っ越すおうちの中もしっかりと養生してくれますので安心です。
参照:http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/
アート引越しセンターの養生
アート引越しセンターは共用部分や柱やコーナー部分はもちろん、アート引越しセンターのオリジナル開発の階段の滑り止めつきマットを採用しておりしっかりと建物や家財道具を保護してくれます。
参考:https://www.the0123.com/
万が一のトラブルによる補償内容
引越しの最中に起きたトラブル、例えば荷物の紛失や破損などによる保証が十分かどうか確認が必要です。
ほとんどの引越し業者は引越し業務の最中に万が一の荷物の紛失や破損のトラブルの対応のため「運送業者貨物賠償責任保険」というものに加入しています。
しかし、この運送業者貨物賠償責任保険は全ての補償されるわけではありません。
通常の場合、補償金額は上限1,000万円とされており、補償される範囲も決まっています。
補償される範囲
・ 引越し荷物の積み込み、荷降ろし中、輸送中、保管中に偶然起きた事故であること
・ 引越しの依頼主が訴訟を起こした場合の訴訟・仲裁・調停費用
補償されない範囲
・ 引越し業者に故意や重大な過失がある場合
・ 引越しの依頼主の故意による事故や荷物の破損
・ 依頼前に既に生じていた荷物の品質不良や破損など
・ 荷物の自然消耗・本質的な性質・欠陥による損害
・ 地震・噴火・津波など、自然災害が続く間に生じた事故
・ 国家による戦争または軍事活動、テロ行為、ストライキ、暴動などが起きたことによる損害
このように保険では補償されない範囲もあるので注意が必要です。
補償されない範囲でもっとも気になる点は、最初の引越し業者による故意や重大な過失がある場合ではないでしょうか?
引越し業者の過失の場合は「標準引越運送約款」に定められている通り、保険会社ではなく引越し業者が補償しなくてはならないと定められています。
ですから、引越し業者が契約前に約款を提示してくるかどうかしっかりと確認することが重要です。
また、補償内容については引越し業者によって違いますから確認しておきましょう。
注意が必要な引越し業者は?
引越し業者は全国で大小合わせて300社近くあります。そのなかでも注意が必要な引越し業者もあるようです。
では、どういった引越し業者に注意すればいいのでしょうか?
・ 即決をもとめてくる業者
・ 見積もり時に段ボールを置いていく業者
・ サービス内容や補償内容の説明が不十分
・ 引越運送約款の説明がない
即決を求めてくる業者
引越しの見積もりで即決をもとめて来る営業マンは大手でも存在します。即決で一番注意をしなければいけないのは、相場が分かっていない状態で「今ここで契約してくれれば○○万円値引きします」というような営業トークに流されることです。
結果的には高い値段で契約してしまったという人も数多くいます。
見積もり時に段ボールを置いていく業者
僕は経験していませんが、実際に契約もしていないにもかかわらず、段ボールを置いていく業者が実際にはあるようです。
通常の引越し業者の場合、契約後に「いついつ梱包用段ボールをお届けします」と連絡があるのですが、見積もり依頼時に「とりあえず段ボールを置いていきます」という業者もあるようで、その業者で契約をしなかった場合、使用した段ボール代や返却費用を請求してくる場合もありますので、決まっていないようであれば段ボールを受け取らないようにしましょう。
サービス内容や補償内容の説明が不十分
とにかく値引き率や安い値段を強調しサービスの内容や万が一の補償内容の説明が不十分な引越し業者には注意が必要です。
先ほどもお話した通り、建物の養生が無かったり、補償内容がしっかりとしていない場合もあるようで後々のトラブルにもつながりますので、値段だけで決めるのではなくしっかりと説明してくれる業者を選びましょう。
引越運送約款の説明がない
引越し業者は見積もり時に標準引越運送約款を提示し説明する義務があります。ここには引越しによるルールや補償内容などが明記されていますので、引越し業者が約款を提示してこない場合は契約をすることはやめましょう。
※ 標準引越運送約款に基づいたは独自の約款を採用されている業者さんもいらっしゃいます。
まとめ
引越し業者は300社以上もあり選ぶのは大変だと思います。
また、できるだけ費用を抑えたいのは当然です。しかし、値段ばかり気にするあまりサービス内容や補償内容が悪く、後々のトラブルになったという方もいらっしゃいます。
しっかりと、複数の業者で内容を確認しながら本当に納得のいく引越し業者を選ぶようにしてください。
最後に私がお世話になった引越し見積もりサービスを紹介します。
冒頭でもお話した通り、安かった業者と高かった業者では2倍以上の値段の差がありました。
複数の業者への見積り依頼は電話するだけでも大変です。
引越し侍では270社の引越し業者と提携しており口コミ数も2万件を超える見積もり一括サービスのサイトです。
我が家もこの引越し侍で見積もりをしたことにより本当に納得のいく内容で安く引越しすることができました。
引越し侍は業者から広告費をもらうため、当然利用者は無料で見積り依頼をすることが可能です。
申し込みも数分で終わりますから、安く安心した引越し業者で見積もりを取るのであれば引越し侍の利用をオススメします。